「西村英一」元自民党副総裁 別邸リノベーション
西村英一 元自民党副総裁 別邸リノベーション
西村氏は、大分県東国東郡姫島村出身で元衆議院議員(当選11回)
元自民党副総裁まで、務められた方で、自民党のご意見番と言われてました。
今回の建物は、100年以上経った建物で当初は、西村氏の別邸であり、選挙事務所として、使用され40数年前は、姫島村から国東高校に通えるようにと、高校生の寮になっていたみたいです。
改築・模様替え・増築等が、幾度も行われた形跡が見られました。
今回は、日本料理 空 橋爪さんより、遠方からみえられるお客様のために、和室を改修して、宿泊施設を設け、お客様にのんびりしてもらいたい。との
要請を受けました。
最初に、座敷に通されて、床が悪いのか、畳が陥没していました。間取りは、中庭沿いに廊下8畳と6畳の和室二間に東側に長い縁側 当初は、縁側から見る庭園(今は広い駐車場になっている)は、さぞかし素晴らしかっただろうと思われます。それに増築でトイレとユニットバス棟があります。
プランニングはあるようですが、しっくりこない。しんどい工事になりそうな予感がありましたが、橋爪さんの熱意と、これも何かの縁と思い挑戦しました。
課せられた課題は、予算面と構造的に弱い部分の補強と、漏水箇所の改修、利便性の向上、工期 宿泊施設と店舗の動線、宿泊室の居住性の向上、既設建物との排水処理計画、専用配線経路の確保、断熱気密性能の向上、玄関ホールの空間の演出等で、随所にわたり、構造材の腐食による取替工事等で、トイレ及び浴室棟は、ほぼそっくり構造材ごと取壊し建て直しになりました。
『お施主様自体は、そこまで要求されてなかったのかも知れませんが、やりだしたらついやってしまうのが私の悪い癖です。』
下屋根部分の雨仕舞も悪く最終的には、外壁全て取替ることになりました。思わぬ費用も掛かりましたが、無事完成いたしました。
橋爪さんは、武蔵町の森造園さん(森造園さんは、業界でも、丁寧なキッチリした仕事をする事で有名です。又人柄も温厚で凄くいい)に中庭の工事を依頼されたみたいで、素晴らしい中庭も完成しています。
以前、予算もあまりないと話されていたので、今の庭に少し手置加える程度だろうと思っていたのですが、当時垂れ流し状態の雨水もしっかりと雨水埋設配管を施し、盛土・灯篭・飛び石によるアプローチ、植栽の種類と数の多さに
ビックリ、凄く感じの良い中庭によみがえりました。お見事です。
(橋爪さんがその様子をFacebook載せています。リンク)
彼の仕事ぶりには、いつもながら感心させられます。橋爪さんの思い入れに呼応して、森造園さんも想いを叶えてあげたかったのだろうと思います。思うに、まだ若い橋爪さんではありますが、自分の夢を叶える為に、多くの人々を巻き込む、大分料理人のリーダー的存在になる人かも知れません。今からが楽しみです。
私は、今後も応援しようと思います。